こんにちは、むーらんです。
前回は二段階移植について書きましたが

今回は、二段階移植と並ぶ移植方法『SEET(シート)法』について調べてみました。
SEET(シート)法とは?
通常、自然妊娠するにあたって、受精した卵子は細胞分裂を繰り返しながら胚盤胞になるまで成長します。成長すると同時に、着床するために子宮へと移動します。
着床するためには胚盤胞がただ子宮へ移動しただけでは着床しません。なぜかというと、胚盤胞を受け入れる子宮側にも準備があるからです。
その準備が重要で、卵子が受精し胚盤胞まで成長する際に発する伝達物質(シグナル)が関与しているという事が分かっています。
するどい方はもうお分かりでしょうか?自然妊娠であれば、伝達物質(シグナル)が自然と子宮に届きますが、体外受精や顕微授精の場合だと、体外で受精卵を成長させ胚盤胞まで育てるのでシグナルが子宮に伝わらないんです。(初期胚を移植した場合は少しは伝わると思います)
つまり、胚盤胞を移植する際に自然妊娠と同じようにシグナルを子宮に届ける事で、着床しやすい状態を作り妊娠率を向上させるという技術がシート法です。
ちなみに、どうやってシグナルを届けるのか?というと、受精卵を胚盤胞まで培養した培養液には、受精卵が成長する過程で発せられるシグナルが含まれているので、その培養液を子宮へ注入します。
シート法のスケジュール
通常の体外受精と同じように、受精卵を5日~7日間培養し、胚盤胞まで育ったら一旦凍結します。この際、受精卵を育てた培養液も凍結します。
その後、移植周期が来たら、まずは凍結してあった培養液を子宮に注入します。その2~3日後に凍結してあった胚盤胞を1個移植します。
スケジュール的には二段階移植とほぼ同じですね。
シート法の妊娠率
シート法の妊娠率(着床率)は、僕が色々調べた中で平均すると約90%前後という非常に高い確率でした。妊娠率(着床率)でいうと色んな方法の中でもトップクラスではないでしょうか?
まとめ
かなり高い妊娠率のシート法ですが、シート法を行っていない施設もあるみたいなので検討されている方は1度施設に相談してみた方がよさそうですね。
僕たちは運よく2回目の体外受精で妊娠~出産までいきましたが、何度も陰性だった場合シート法を試していたでしょうね。それぐらい妊娠率が高く期待できるシート法。
今でもここまでの妊娠率という事は、今後数年でさらに良い結果を出す素晴らしい方法になるかもしれませんね。
コメントを残す